探偵昇格試験「消えた懐中時計の謎」: 模範解答
侵入者について
推理の始めに、
- まずは窓が空いていたこと、
- その直ぐ側の木にカラスが住んでおり、金属製品や宝石を好むこと、
- そんなカラスを、ネコが狙っていること、
- それからネコが、以前も窓から侵入したことがあること。
これらの情報を統括すると、まず銀時計を狙ったカラスが窓から侵入し、さらにそのカラスを狙ってネコが侵入したことが推測できる。
そして机の上のカップや時計スタンドが倒れていたことや、紅茶が激しく飛び散っていたことから、その惨状を引き起こしたのは人間ではなく、これらの動物であることが推測できる。
- あなたがトイレで唸っている間に、2階から物音がした。
これはすなわち、カラスにネコが襲いかかり、机の上のものを倒したその騒動によって起こされたことはほぼ確定である。
そしてその音を聞いた助手が、様子を見に書斎へ向かったことも、想像に難くない。
なぜなら、
- 部屋を出る前は会いていた窓が、今はしっかりと閉められており、鍵まで掛かっている。
このことから、騒動の後、助手が書斎に入り、その時にカラスがいたのかもういなかったのか、ともかく窓を閉め、鍵も掛けたことは間違いないだろう。
時計がないことに気がついたか否か
さて、書斎に立ち入った助手は窓と、それから鍵を閉め。机の上の惨状を目にした。
探偵の助手として熱心に務めるジョシュノ・ジョバーナは、おそらく机の上を観察したことだろう。
そして、時計スタンドが倒れている事に気がついた。
ここで、2つの可能性が浮かび上がる。すなわち、
- カラスが銀の懐中時計を持って行った。
- カラスが銀の懐中時計を持って行かなかった。
まず、あなたはこの度、
- トイレへ向かう際に時計を持っていかなかった。
- そして机には時計スタンドがある。
このことから、あなたは事務所内を移動する際にはこの懐中時計を持ち歩かないことが推測できる。(帰納法)
当然、あなたを尊敬する熱心な助手は、そのことを知っていただろう。
そしてもしもカラスが時計を持っていった場合、助手はきっとその事に気が付き、急いでカラスを追いかけただろう。
しかし、
- 玄関の扉が開き、すぐに閉じた音がした。
- トイレを出た時に、事務室から物音がした。
このことから、助手はカラスを追いかけに行っていないことが推測できる。(消去法)
つまり、カラスは銀の懐中時計を持っていかなかったのだと推理することができる。
時計のありか
さて、推理も大詰めだ。
机の上には倒れた時計スタンドとカップ、そして激しく飛び散った紅茶があった。
そこに高価な銀時計があったとしたら、あなたを尊敬する助手はどうするだろうか。
間違いなく、その時計の表面、それから内部にまで到っているかもしれない水分を拭き取らねばならないと思ったことだろう。
ところで、
- 事務室の奥には、給湯室がある。
ことから、給湯室に行けば拭くものもあるだろう。
助手は時計と、それからネコを持ち、1階へ降りる。
- 玄関の扉が開き、すぐに閉じた音がした。
このことからねこを玄関から逃がしたのは推理できる。
そして紅茶に濡れた銀の懐中時計を持って事務室へ、そしてその奥の給湯室へ向かったに違いない。
あなたが時計を取り戻すためには、すなわち給湯室に向かうべきだ。